まさに百花繚乱!「幻影異聞録♯FE」レビュー 楽曲解説編
2019/9/5に放送されたニンテンドーダイレクト内にて、「幻影異聞録♯FE Encore!」がニンテンドースイッチソフトとして発売されることが発表されました。「幻影異聞録♯FE」はとても魅力的なゲームですが、特徴的な点は「様々な要素が全て高い完成度であり、ゲームとしての総合力が強い」という点だと思います。そこで今回はその要素の一つ「楽曲」に注目してゆきます。
ゲーム中に登場するキャラクターたちは、アイドルやアーティスト、俳優など、様々な芸能活動をしながら、自らの歌を発表しています。そこで今回は、ゲーム中のボーカル曲を集めたアルバム、「幻影異聞録♯FE ボーカルコレクション」の中の楽曲を解説してゆこうと思います。
(この記事内には、「幻影異聞録♯FE」に登場するキャラクターの魅力について語る際に、ゲーム内で明かされる内容もある程度含んでいます。記事を読むときはいわゆる「ネタバレ」に感じる要素もあるのでご了承ください。)
(アルバムについて)
アルバムプロデュースを担当したのはエイベックス・エンタテインメントのプロデューサー油井誠志さん。任天堂とエイベックスのタッグはこれが初めてですが、この時の仕事が縁となり、その後も定期的にエイベックスと任天堂で楽曲を発表しています。
『Girls Mode 4 スター☆スタイリスト ボーカルコレクション』 楽曲紹介
超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido オープニングテーマ曲映像
(注:アストラルチェインだけ単体で楽曲紹介映像が無かったので、こちらを紹介します。後半に聞こえてくるボーカル曲他が油井さんプロデュースでエイベックス制作)
大塚愛やDo As Infinityなどエイベックスの看板アーティストをプロデュースしている油井さんを中心にして、ポピュラーソングの界隈で活躍する様々な作曲家( 及びアーティスト)によって、本格的に作られた、まさに日本国内のポップスのど真ん中を堂々と貫いた、完成度の高いアルバムになったと言えます。どの曲もとても魅力的ですが、ここからはそれぞれの楽曲について個別に紹介してゆこうと思います。
FORTUNA ALL STARS / 「幻影異聞録#FE ボーカルコレクション」PV
01.Reincarnation
歌:Kiria(CV:南条愛乃)
「幻影異聞録♯FE」を代表する楽曲と言ってもいいでしょう、初報のPVからずっと使われ続けて、ゲーム中でもオープニングムービーの際にフルで聴くことができます。余談ですが「幻影異聞録♯FE」のオープニングムービーはとても爽やかで、良質なアニメのそれなので、プレイして是非ともその目で確かめてみてください。
曲は疾走感のあるギターが印象的なポップ・ロック。当時既にスターダムを駆け上がっているKiriaのクールなイメージ通りのカッコいい曲になっています。カラオケで歌いたくなるようなキャッチ—さと、かき鳴らされるギターの持つクールさが混ぜ合わさった感じです。
とここまで書いたが、歌詞はそれとは正反対のとても辛いもの。実は 「幻影異聞録♯FE ボーカルコレクション」に収められている曲のうち、Kiriaとつばさの楽曲は、それぞれ自身の境遇や気持ちをストレートに表したものです。ゲーム内で二人はそれぞれ新曲を発表してゆきますが、物語が進むのと合わせて変わりゆく二人それぞれの境遇や心境の変化がよく表れているので、ぜひそこにも注目してください。
では、「Reincarnation」の時のKiriaはどんな気持ちなのか。一言でいえば「自らの作られたイメージに苦しめられて逃げ出したい辛い気持ち」と言えます。
”壊したい 大事そうに抱えた私を強がりなんて / でも素直になれない”
サビで繰り返されるフレーズです。「幻影異聞録♯FE」での彼女は既にトップスターの立場にありますが、実は彼女は「本来の自分自身と芸能活動している時の彼女のイメージの違い」にもがき苦しんでいるところでした。元々ふわふわしてかわいいものが好きだった彼女は、成長して自身の容姿が変化したり、年齢が上がってゆくにつれて大好きなかわいいものから「卒業」しなければならなかったのですが、それをとても悔やんでいたのです。自分自身の好きなものを胸の内に隠して、求められるままクールな姿を演じ続けてゆく中で、傍目からは怖いものなしの人気絶頂にも関わらず、彼女の心の叫びは "Reincarnation 生まれ変わりたい"という悲痛なものでした。
そういった彼女が物語を進める中で、どう変わってゆくのかを楽しめるのも、「幻影異聞録♯FE」の面白いところだと思います。
02.Feel
織部つばさデビューシングル。デビューシングルということもあって、彼女の初々しさや真っすぐさなどの、つばさちゃんの魅力をストレートに表現している曲になっています。ブリッジで流れる高音のピアノが印象的な、明るく朗らかな曲。
またつばさ役を演じた水瀬いのりさんは、このゲームが発売される一ヵ月ほど前にCDデビューをしたばかりであり、この当時の境遇がつばさ自身とも似ているので、そういった縁もあって、デビューしたてのアイドルの初々しさや真っすぐさが実によく表れた歌になっていると思います。
「幻影異聞録♯FE」の物語は、彼女がアイドルのオーディションを受けるところから始まるのですが、そもそもつばさちゃんはなぜアイドルになりたかったのか?その答えがこの歌の中にあります。自分の大切な人を笑顔にしたい、自分のこの思いを届けたい、そうった思いがそのまま歌になっていて、聴いているこちらをとても元気にさせてくれます。
03.BLACK RAIN
歌:剣弥代(CV:細谷佳正)
剣弥代の楽曲。前2曲とは打って変わって、シンセサイザーが強く押し出された、緊張感のある楽曲。ゲーム内では、弥代が華麗に踊るイベントムービーと共に流され、大勢のファンと共に盛り上がる弥代の姿が確認できます。(ちなみに、ゲーム内のムービーシーンをまとめて閲覧することも出来るので、ゲームプレイ時にはそこもぜひ楽しんで頂きたい)
剣弥代は物語内でKiriaに並ぶトップスターです。父親が俳優であり、その父の厳しい指導の下、弥代自身も芸能の道へと飛び込み、スターとしてその地位を築いています。そんな弥代から伝わるものは「厳しさ」。良い演技、良い作品を作り上げる為に自身のすべての注ぎ込んでゆく、その作品に臨む姿勢が、この楽曲にも表れています。”限界を超えて”、”強くあれ”など、ストイックな言葉が歌われてゆきます。
実はこの弥代が見せている厳しさは、自身の役者に対するプロ意識だけでなく、彼自身が立ち向かっているものに対する決意とも共通します。彼自身は一流の役者でありながら、Kiriaたちと同じようにミラージュを従えて戦うミラージュマスターなのですが、その目的は、すぐには明かされていません。彼が追い求めているものは何か、それを考えながらゲームをプレイし、この曲を聴くとより味わい深いと思います。
04.Beastie Game
「幻影異聞録♯FE」のチキは、現実世界では実体を保つことが出来ない存在です。その為、ボーカロイドを模した「ウタロイド」というバーチャルな存在としてこの物語世界では広く知れ渡っています。詳細は省きますが、この「Beastie Game」はそんなウタロイドの楽曲として作られたものであり、歌う諸星すみれさんの声も、機械音声っぽく変えられています。アップテンポなテクノポップス。まるで現実世界にあるボーカロイドの楽曲のように、リフレインを多用したり、シンセサイザーを基調とした音はとても「機械っぽさ」を感じることができます。
ゲーム内では、ボーカロイドと同じように、誰でもTIKIを用いて楽曲を作ることが出来、ゲーム内でも「チキは俺の嫁P」といういキャラクターが登場するほどに人気が浸透していることも面白いです。
05.雨音のメモリー
歌:源まもり(CV:福原香織)
うって変わって昭和歌謡曲にも似たバラード曲。歌っている源まもりは、物語の中でなかなか自身の思った歌を歌えるチャンスが無く、悩んでいました。年齢の若さゆえ、周囲の人たちに自分の思いを伝えることが出来なかったのです。紆余曲折ようやく願い叶って好きな歌謡曲を堂々と歌い上げるその姿は、とても立派なものでした。
ピアノを基調としながらしっとりとした曲調ながらも、感想やアウトロの部分で激しくかき鳴らされたギターが聞こえてきますが、これはバリィ・グッドマンというゲーム内のキャラクターが演奏している設定。元ハードロックバンドのギタリストということなので、とても激しめのギターが鳴らされていますが、これがまた妙に曲に合っていい感じ。穏やかに、言葉少なに語られる切ない胸の内の苦しさを見事に表現してると思います。
06.友達以上、恋人未満。
ゲーム内で登場するつばさちゃんの曲としては2番目に出てくる曲。曲調もまさにセカンドシングルって感じの、アップテンポで”合いの手”が入れやすいノリのいい曲になってます。イントロのドラムの勢いそのままに、明るく爽やかな曲となっています。
気になる歌詞の内容は「鈍感で自分の思いに気付いてくれない片思いの相手をなじる」というもの。つばさちゃんが思いを寄せる相手と言えば、それはゲームを遊べばもうすぐに気付くことなので、ここでは敢えて伏せておきます。ゲームでの二人の関係性を見ているとより楽しめるし、そうでなくとも、恋する女の子のもどかしい気持ちをストレートに歌い上げていている可愛らしさが魅力の曲になっています。
余談ですが、この曲ゲーム内では、つばさちゃんがキャンペーンガールを務める清涼飲料水「アムリタ」のCMソングとして用いられており、そのCMもゲーム内で見れるのでお楽しみに!
07.迷路
歌:Kiria(CV:南条愛乃)
ゲーム内でリリースされるKiriaの新曲。まさに彼女のターニングポイントとなった、これまでのクールなイメージから少し変わりだした自身のことが歌われているスローテンポの曲。 ピアノとアコースティックギターのシンプルな音とエレキギターとドラムスの激しい音が交互に鳴らされて、重なってゆくところが、内向的な歌詞に描かれている彼女の独白とリンクして、実に味わい深い曲。
ひとつ前の「Reincarnation」では自らの抱えた悩みに押しつぶされそうに悲しく叫んでいたKiriaですが、この「迷路」では物語で出会えた仲間たち(というかぶっちゃけ樹くん)の言葉や存在によって、少しずつ光が見えてきたことがよくわかります。曲名は迷路ですが、状況としてはその迷路から出られる一歩手前といった感じ。一人ではたどり着けなかった出口に、今他の皆と一緒に迎えることの喜びも垣間見れる、そんな曲になってます。
なおゲーム内では、「アドリブパフォーマンス」として、バトル中に突然聴くことが出来るので、この曲が聴けたらバトルが有利になるし、ライブパフォーマンスも他の占めるので色々とオイシイ曲でもあります。
08.Give me!!
歌:Kiria × 織部つばさ(CV:南条愛乃 / 水瀬いのり)
フォルトナエンタテイメントの2枚看板、Kiriaと織部つばさがコラボした!! Kiriaの持つカッコよさとつばさの持つ可愛さがタッグを組んで、他ではきいたことのないクールでかわいい曲が堂々リリース!!と言いたくなるような、とても贅沢な曲。
幻想的なシンセサイザーから始まる、アッパーでダンサブルなポップナンバー。劇中でも二人が躍りながら披露しており、互いにない魅力をそれぞれ取り込んだキャッチ—で盛り上がる曲になっています。筆者のお気に入り。
歌詞の内容も、Kiriaとつばさが互いの良いところを欲しくなる、という感じの二人のデュオを強調した曲になっています。Kiriaにとっては、これまでの自分では出来なかった新境地に辿り着いた曲であり、つばさちゃんにとっては、憧れのKiriaとコラボすることでさらに自らのステップアップに成功した曲であるといえます。
またこのアルバムに収録されている曲のほとんどは、かつてWiiU版のゲームソフトが発売された時に合わせて開催されたライブイベント「幻影異聞録♯FE PREMIUM LIVE エンタキングダム」でも披露されており、この曲も南条愛乃と水瀬いのりさんが舞台上で振り付きで歌い上げてくださり、会場に集まったファンを大きく盛り上げてくれました。
09.君と僕との距離
歌:Emotional KEY(CV:奈波果林 / 若月星夏 / 中澤みな)
物語中でつばさちゃんが受けていたアイドルオーディションに参加していた女の子3人が組んだユニット、Emotional KEYによる曲。キャッチ—でとても盛り上がる曲。実際のアイドデビュー企画とかでも、あの時選ばれなかったメンバーたちでユニットを組んで、というものもあるので、そこら辺でもニヤリ。とはいえ楽曲のノリは負けてません。どこか懐かしいキーボードの音色やギターとの掛け合いなど、明るく何度でも聞ける曲です。ゲーム内では、このように渋谷でやっている屋外ライブで聴くことができます。
10.ディア☆マジョ!Sweet♡
歌:モブ山モブ代(CV:関谷真由)
すまない、公式のムービーでディア魔女関連の画像がこれしか見つからなかったんだ、本当にすまない。気を取り直していこう。
「ディア☆マジョ!Sweet♡」はゲーム内で放映されている女の子向けの人気アニメ『ディア魔女いろは』の主題歌として使われています。アニメの主題歌らしく、キャッチ—で元気をもらえる曲。オープニングの尺に合わせてワンハーフしか収録されていないのがもったいないくらいにいい曲ですこれは。
ちなみに画像でバリィが来ているディア魔女のTシャツはなんと先ほど紹介したライブイベントでも販売されてました。限定グッズ。実にいい。
11.トンネルをくぐり抜けたら
歌:源まもり(CV:福原香織)
すまない、公式のムービーでトン(ry
まもりんの2曲目。先に発表した「雨音のメモリー」とは打って変わった、明るくほのぼのとした曲調でまもりんの年齢のイメージに近づいたともいえる可愛らしい曲。サブイベントでまもりんとバリィの関係性に変化が生まれて、その流れで出来た曲。歌詞はよくよく聞くと日常と非日常が入り混じった描き方をされていて、それってつまりミラージュマスターとして現実とイドラスフィア(注:物語の敵が攻めてくる異世界)を行き来するまもりんのことが描かれているわけです。日々驚くようなことばかりを経験しながらも、それでも逞しく歩いて行ける、そんな姿を可愛らしく表現した、とても珍しい曲かもしれません。
12.ジャンプ!凰牙!!!
歌:赤城斗馬(CV:小野友樹)
「幻影異聞録♯FE」の世界で放映される特撮ヒーロー番組「マスカレイダー凰牙」の主題歌。歌うのはこの物語で戦隊ヒーローなどのアクション俳優を目指す赤城斗馬です。ヒーローもの主題歌らしく、元気たっぷりで、ヒーローの名前が所々にしっかりと出てきます。倒すべき敵や、乗り越えるべき困難に立ち向かう勇気を奮い立たせるそんな歌になっています。
ライブイベントでは、小野友樹さんが舞台上で大きなジャンプを披露して会場を盛り上げていた姿が印象的でした。(最近の特撮ヒーローのタイアップ曲は違うかもしれませんが)ヒーローソングは、巨悪と立ち向かうヒーローを鼓舞する為に、「守るものの為に戦う「心を燃やして困難に立ち向かう」といった姿がそのまま歌詞にあらわれているのがとてもいいです。
13.ドリーム☆キャッチャー
歌:織部つばさ × 弓弦エレオノーラ(CV:水瀬いのり / 佐倉綾音)
つばさとエリーの女子高生デュオによるエレクトロポップ。MVがそうなのですが、まるでアニメのエンディングでつかわれてそうな、口ずさみやすい軽やかなメロディと、デュオアーツ(バトル中にランダムで発生する攻撃技)で披露される2人の振り付けが印象的なアイドルソングとなってます。とにかく中毒性が高くて、なんども繰り返し聴いてしまう曲です。筆者のお気に入りその2。
一つのゲームの中にこれほどバラエティに富んだ曲があることは、勿論とても魅力的なことではあるが、その分キャラクターを演じながら歌い分ける声優さんの演技力に舌を巻くばかりです。特につばさちゃん役の水瀬いのりさん、Kiria役の南条愛乃さんは曲数も多い中で、それぞれ違った顔を見せていて、本当に素晴らしいと思った次第でした。
14.Under the moon
歌:剣弥代(CV:細谷佳正)
再び剣弥代の曲。「BLACK RAIN」とは大きく曲調を変えたバラード調に。爪弾かれるアコースティックギターの音色、穏やかなバイオリンと、弥代の優しいファルセットが重なり合う穏やかさが印象的な曲です。
歌詞を読んでいると、離別をした恋人に向けた歌ということが読み取れるのですが、筆者はここで敢えて少し異なった解釈をしてみます。この歌は「弥代と弥代の父親のことを歌った歌」であると。 離別してしまった父親のことを思い弥代が歌った、あるいは父親が弥代に語り掛けた、などのように読み取ると、本来の歌詞の内容とはまた違った味わい深さがあると思います。完璧を自認し、完璧を追求し続ける弥代ですが、この曲はどこか不確かさを感じさせるものであり、その不確かな部分に垣間見れる隙間から、普段は隠している弥代の本心が覗けるような気がしました。
15.幻じゃない世界
再びチキの曲。しかし今度は、前回とは違って「チキが自身の声で歌った曲」となります。すなわち、前作が「ウタロイドのチキ」が歌ったものであり、今作は「チキその人」が歌ったもの。チキが歌うことになった理由はゲーム内で明かされるのですが、ここでは「イツキくんがチキの為に作った曲」とだけ紹介するにとどめます。前作とガラッと雰囲気を変えて、ゆったりと語り掛けるように歌うチキが印象的。声質も、前作はまさに機械の歌声のようでしたが、今作はチキ役の諸星すみれさんの歌うハーモニーが印象的。幻にも似た儚さがあります。
16.Fly~君という風~
つばさちゃんの3曲目。実際に制作していたチームも3曲目をイメージして作ったとのことでした。
デビュー当初の初々しさもいいのですが、この曲から感じる堂々とした伸びやかな歌声は、まさにスターアイドルといって間違いないでしょう。例えるならば、全盛期の松田聖子だったり、浜崎あゆみだったり……そういったアイドルらしさの行き着くところまで行けたような気がしまうす。その衣装からして……まぁ詳しくはゲーム内で見てもらいましょう。ピアノとコーラスが響くとてもきれいな曲。イツキくんをはじめ支えてくれた仲間や関わった人たちに感謝をしながら、この先もずっと遠くまで飛んでいこうとするつばさちゃんの心情が伝わってきます。何度も登場する「ありがとう」という歌詞が、つばさちゃんの言葉そのものとして伝わってきます。
17.ファイアーエムブレム~光の戯曲~
歌:蒼井樹&FORTUNA ALL STARS(CV:木村良平 / 小野友樹 / 小清水亜美 / 佐倉綾音 / 中村悠一 / 南条愛乃 / 福原香織 / 細谷佳正 / 水瀬いのり / 諸星すみれ)
ファイアーエムブレムの”あの曲”をサビに用いた曲。作曲・編曲を担当したのは、「幻影異聞録♯FE」のVGM全般を担当した藤澤慶昌さんです。「幻影異聞録♯FE」はゲーム内の曲も、まるでダンスフロアを意識したような、様々な曲がとても魅力だったので、いつかこちらもサントラとして発表してほしいと思ってます。
フォルトナエンタテイメント全員での大合唱。どちらかといえば物語の展開も、バトルシステムもアトラスのRPG色が強い「幻影異聞録♯FE」ですが、この曲があるので胸を張ってファイアーエムブレムシリーズの一つだと言い切れるのではないでしょうか。アップテンポで徐々に盛り上がってゆく展開は最高。またライブイベントで皆で大合唱したいなぁ。
18.Smile Smile
歌:蒼井樹&FORTUNA ALL STARS(CV:木村良平 / 小野友樹 / 小清水亜美 / 佐倉綾音 / 中村悠一 / 南条愛乃 / 福原香織 / 細谷佳正 / 水瀬いのり / 諸星すみれ)
最後は蒼井樹くんの曲。フォルトナオールスターズはコーラスとして参加しているので、イツキくんがフルで歌っている形になります。E,W&Fのセプテンバーみたいなイントロから、最後まで明るい多幸感に溢れた曲になっています。みんなの中心で歌うイツキ君の姿が目に浮かぶようです。とても聞き心地のいい曲なので、是非ともゲーム中で聴いてほしいと思います。「幻影異聞録♯FE」をこれから遊び始める人は、是非ともこの曲が聴ける場面までとりあえずプレイしてみてください!
またこの曲は件のライブイベントでも披露され、会場皆に手を振っていたイツキくん役の木村さんの笑顔がとても印象的でした。昔筆者がライブレポを書いているので、そちらもご覧ください。
以上、駆け足ですが、楽曲紹介となります。今回の記事を書くにあたって、過去に発表されたインタビュー等を参考にしたので、そちらもぜひご覧ください。
最後になりましたが、こんなに魅力的な楽曲がある「幻影異聞録♯FE」ですが、実は、NitendoSwitchから発売される移植版では、なんと新曲が追加されることが発表されています!
発売が待ち遠しいですね!