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華やかで戦略的で気持ちいい! 「幻影異聞録♯FE」レビュー バトルシステム編

2019/9/5に放送されたニンテンドーダイレクト内にて、「幻影異聞録♯FE Encore!」がニンテンドースイッチソフトとして発売されることが発表されました。元々はWiiUで発売された「幻影異聞録♯FE」というゲームで、本作はそこに様々な追加要素を加えた移植作品となります。ファイアーエムブレムシリーズとアトラスのコラボ作品として注目されたゲームです。筆者もWiiUでプレイしましたが、これまで遊んだゲームの中でも五本の指に入る、とても素晴らしく心に残る作品でした。「幻影異聞録♯FE」はとても魅力的なゲームですが、特徴的な点は「様々な要素が全て高い完成度であり、ゲームとしての総合力が強い」という点だと思います。そこで今回はその要素の一つ「バトルシステム」に注目してゆきます。


幻影異聞録♯FE Encore [Nintendo Direct 2019.9.5]

 

 

ターン性バトルを基本として

まずは戦闘画面を見ながらバトルをみてゆきましょう。

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幻影異聞録♯FEはバトルメンバーを3人まで選ぶことができます。画面右端に縦に並ぶキャラクターたちがバトルメンバー。バトルのターンの行動順序が、画面上方に示してあります。緑の枠が仲間の行動、紫の枠が敵の行動。1ターンをRoundと表しています。仲間と敵の行動順序を予測しながら落ち着いてじっくりと戦略を立てられる、ターン性バトルならではの楽しみ方をすることができます。 

三すくみの関係性

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 各キャラクターにはそれぞれ武器があり、ATTACKを選択して攻撃することができます。この武器種はファイアーエムブレムシリーズおなじみの剣・槍・弓・斧など。またSKILLでは各キャラクターが所持する特技を使用しますが、こちらは魔法として炎・氷・雷・衝撃・破魔など女神転生シリーズおなじみのものが使用できます。それぞれはファイアーエムブレムの三すくみのように有利・弱点を補完しあっています。

上の画像は攻撃対象を選択した時に出るアイコン。それぞれの属性マークの下に、弱点・耐性などを示すアイコンがあります。(敵を倒すまではマスクされた状態です)幻影異聞録♯FEのバトルではこの弱点を突くことがバトルの肝になってます。

セッション

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画面は敵の弱点属性を突いた技を選択してターゲットした状態です。この画面の左側に注目してください。「SESSION ROUTE」と示された欄には、Startの位置に攻撃を仕掛けるキャラが、そしてその下にはそれに続いて技を繰り出していく仲間のアイコンが表示されています。これが幻影異聞録♯FEの特徴的なシステムセッションです。

セッションとは、相手の弱点属性を突いた技を使用した際に、セッションスキルという仲間が特定の属性のスキルを使用した際に、それに対応して即座に技を繋いでゆく、という行動です。

画面の場合は、ザン(衝撃属性)→風追の両断(衝撃属性に続くセッションスキル)→斧追のサンダー(斧属性に続くセッションスキル)と示しており、これで一回の行動で三人が攻撃をしかけることになります。しかも消費される行動回数は最初の一撃をしかけたキャラクターだけなので、仲間がセッションスキルをたくさん覚えるごとにセッションが延びて大ダメージに繋がるというわけです。

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さらにバトルメンバーは3人だけだが、このゲームは最大7人まで仲間になる。そこで活躍するのが「飛び入りサブキャスト」というスキル。このスキルを手に入れておけば、バトルメンバーに入っていないメンバーもセッションルートに割り込んで来て、さらにセッションを延ばしてゆくことが可能になります。これが実に楽しい!たとえバトルメンバーではなくても、画面内にどんどん割り込んできてくれて一緒に戦ってくれる。この仲間全員で戦っているという一体感を感じることが出来るので、ますますパーティキャラクターたちのことが好きになること請け合いなのです。

また他にも様々なスキル等があります。

SPスキル

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バトル中に様々な行動をすることで貯まってゆくSPゲージを消費して繰り出す強力なスキル。各キャラクターごとに様々なスキルがあり、演出も派手なのでとても見栄えがいい。余談だが幻影異聞録♯FEはバトル中にバトルメンバーを何度でも交代できるので、相手の弱点やセッションの延ばし方に合わせて自由にメンバーを組み替えることも嬉しいところ。

アドリブパフォーマンス

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スキルを使うと一定確率でスキルの属性に対応したアドリブパフォーマンスが発動することがあります。従来のスキルよりも強力になるだけでなく、専用の演出が用意されており、さながらゲリラライブのような盛り上がりをみせます。「よっ!待ってました!」と声をかけたくなるくらいです。ちなみに幻影異聞録♯FEのバトルの舞台は円筒状のステージのような形状をしており、周囲を観客が見ているライブステージを模したものになっており、アドリブパフォーマンスをはじめ効果的な攻撃が入る度に、歓声が沸き上がるという演出もなされてます。 

デュオアーツ

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バトル中に一定確率で発動する、キャラクター二人で発動するスキルです。先ほど紹介したアドリブパフォーマンスがソロのライブだとするならば、こちらは2人で行うライブパフォーマンスを存分に味わうことができます。しかもこのデュオアーツにもセッションすることができる(一部デュオアーツを除く)ので、デュオアーツが発動すると、セッションがさらにもう一周できると同義なのです。キャラクターたちの華やかなパフォーマンスが繋がる度に、どんどん火力が増してゆく。いかにしっかりとセッションを繋げてゆくか、敵の弱点を突いて効率よく攻撃するか、練りに練った戦略がドンピシャリでハマったときの快感と華やかさは、このゲームの大きな魅力といえます。ぜひ、ニンテンドースイッチでこの華やかさを体感してみてください。

また、この記事のスクリーンショットは以下の動画内の映像をキャプションして使用してます。ぜひ合わせてご覧ください。


幻影異聞録♯FE 紹介映像