モノリスソフト完全新作について思う事
先月、WiiUに特化したニンテンドーダイレクトが行われました。
http://www.nintendo.co.jp/wiiu/direct20130123/index.html
色々と新しい発表がありましたが、注目度の高さで言えば「モノリスソフト完全新作の最新映像紹介」だと感じました。
この記事を書いている時点で再生数は54万viewを突破。コメントもたくさん寄せられているし、期待したいところです。
「あーこれゼノブレイドの戦闘システム引き継いでるわやったー!」って感じで嬉しい限りだったり、「でも銃の連射攻撃とかだとダメージ計算大変だろうなあ」とか色々なことを思ったわけですが、私はここで「フィールドにロボット(ギアか?)があり、それに搭乗すると空中を飛び回ることが出来る」という点に注目したいと思います。
私はゼノブレイドを遊んでいる時にしばしば感じていたのは「冒険をするワクワク」というものです。これまで体験したことのない広大なマップを歩いてゆくこと、そしてその歩いた先にまた新しい景色やモンスターが待っていること、そして歩けば歩くほどEXP等が貯まるなど冒険し続ける為のモチベーションを高めてくれる工夫がされていること、どれだけ先に冒険しても「ランドマークジャンプ」によって一瞬で行き来できる快適さがあること、以上の要素がうまく絡み合って冒険をするワクワクがプレイ中ずっと続いていたのだと思います。勿論、先へ進んでゆく度に新しい景色や素敵なマップに出会えたこともとても嬉しかったです。
今回の新作映像では空を飛べていましたが、それはつまりこれまで横の広がりを感じることが多かったゼノブレイドのマップに、さらに高さという縦軸の楽しみが加わることになります。この「高さ」という楽しみはゼノブレイドでも感じることが出来ました(例えばサイハテ村やエルト海、中央工廠などなど)が、マップ移動は地面のあるところをひたすら歩く(もしくは水上を泳ぐ)というものだったので「飛び降りる」という気持ちよさや絶景ポイントから見下ろすという楽しみを感じることが出来たのだと思います。
では「ロボットで空を自由に飛ぶ」ということでどのような面白さがあるのでしょうか。
飛び上がる、ということで自分が今まで歩いていたフィールドを自由に見下ろすことができるでしょう。例えばゼノブレイドのガウル平原から飛び立ち、平原を生き生きと走り回るモンスターたちの生態を眺めることの楽しさや、高く飛んで自分がいるフィールドの広さや全景を楽しむということもできるでしょう。
また徒歩では辿りつけない地形も空を飛べばあっという間に辿りつくことが出来ます。ゼノブレイドは「目の前に映る景色すべてを走破できる!」という喜びがありましたが、空を飛ぶことによってもっともっと色んなところへたどり着くことが出来ると思います。
想像は膨らむばかりですが、ここで少し立ち止まって考えてみたいと思います。ゼノブレイドの時に感じた「広大さ」と言うのはその歩いた距離に比例する広さでした。つまり移動手段が初見時には徒歩しかない、ということがその広さを感じる仕掛けになったのではないでしょうか。そしてその広い世界を快適に飛び回る為に「ランドマーク」というポイントを設けて、不自由なく移動できるような工夫がなされていたのでしょう。
空を自由に飛び回るロボットがいることは確かに便利かもしれません、がしかし仮にそれがマップの一番最初にあったらどうでしょうか。それはつまりすぐに空中を自由に高速移動できる手段が手に入ることであり、徒歩では遠いと感じるところまですぐに辿りつくことができるでしょう。空中から見下ろせば、徒歩では見えなかった地点なども見つけることができるでしょう。
ただそうなってしまうと「広さ」を感じることができにくくなるのではないでしょうか。マップの広さというのは冒険心をかきたてる一つの要素だったでしょうし、冒険するワクワクを感じるものが一つ減ってしまうという恐れが出てくるかもしれません。「広いマップを冒険する楽しみ」を構成するためには「広さを感じさせる尺度」も大切だと思います。
自由に空を飛ぶことが出来る世界で、果たしてゼノブレイドのような冒険心を感じることが出来るのでしょうか。勿論それに対する答えは色々と予想できるでしょうし、それに対する答えはモノリスソフトがいずれ出してくれると思いますが、果たしてどんなゲームになるのでしょうか。
初めてゼノブレイドのトレーラーを見た時とはまたちょっと違った手ごたえを感じている状態ですが、続報が待たれるところでしょう。早くこのゲームに出会ってみたいものです。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: Video Game
- 購入: 12人 クリック: 682回
- この商品を含むブログ (106件) を見る