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コンサートレポ:「OCTOPATH TRAVELER Break,Boost and Beyond」夜講演 #オクトラBBB

2019/7/28(日)にオリンパスホール八王子で開催された、ニンテンドースイッチ用ゲームソフト「オクトパストラベラー」のコンサート「OCTOPATH TRAVELER Break,Boost and Beyond」の夜講演を観覧してきました。本記事はそのレポートとなります。オクトパストラベラーは、スクウェア・エニクスから2018年7月に発売された新規タイトルで、ソフト発売から僅か一年でコンサートが開催された運びです。(筆者はまだ裏ボス討伐できていませんが)とても素敵なRPGなのでぜひ遊んでください。

www.jp.square-enix.com

  • ピアノ小編成とロックバンドアレンジの両者が同時に楽しめる贅沢さ
  • ゲームプレイを思い出す素敵な光の演出
  • 次作への期待が高まる希望溢れる楽曲たち
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プレイ日記:オクトパストラベラー9日目

諸事情によりかなり駆け足で楽しんでいます。とはいえメインストーリーもサブストーリーも出来る範囲でしっかりと楽しんで。

 

テリオン2章3章

これだけ心を閉ざしているテリオンの、その理由が明らかにされてゆく。信じたものに裏切られることはこの上なく辛い。どのキャラクターも1~4章で起承転結にまとめられているので、3章はどれも当人にとって辛いところをえぐってくる話が多いと思った。大事な隣人を信じる、という意味ではテリオンにはオフィーリアが側にいるのもいいのかもしれない。信じてくれる他人が、自分と同じように裏切られ続けた過去を持っていることを知って、テリオンの心が少しずつ開いてゆく。

オルベリク2章3章

他のキャラクターでのパーティチャットではいつも落ち着いて冷静沈着な姿が印象的だけれども、オルベリク本人はずっとずっと迷っていた。主君を守れずに国を失った自分は、何のために剣をふるえばよいのかと。様々な場所でそれぞれの事情で剣を交えてゆく中で、オルベリクは気づく。というか初めから彼が剣をふるう理由は、彼自身の内にちゃんとあったのだ。ただあまりにも多くのことが起こりすぎて、そのことを忘れてしまっていた、もしくはその意味と向き合う自信がなくなっていただけなのだろう。自分自身を取り戻した今、その背後にいるものを追う。

トレサ3章

他のメンバーよりも年少の分、トレサは他人の人生経験から学び感じて道を定めてゆく。商船船長レオンの過去に、明るく爽やかに寄り添うトレサは商品の向こうに人を見ている。パーティチャットでも「物の価値は人それぞれ」ということを言っている通り、それがなぜ大事な品なのか、どの人の手に渡るべきなのか、どれほどの価値があるのか。それを見定める力をどんどん養ってゆく。すくすくと伸びる苗木のようにみてて心地よいシナリオだ。

アーフェン第3章

薬師という人の生死に近い立場の人だからこそ、重たい問いがのしかかる。この世に見捨てていい命なんてない、と思っていたけれども、だがそれはアーフェン個人が信じていることにすぎない。助けた相手が義理人情で生きているとは限らない、命はそれぞれたった一つしかないけれど、その価値は自分と他人では全く違うものだということ。「わからねぇ」と繰り返し呟くアーフェンの背中が辛い。余談だが、パーティの女性キャラクターにチャットで絡むたびに窘められるアーフェンが、とても彼らしくて好き。

ハンイット2章3章

物語を進めてゆくとオフィーリアとハンイットがどちらも美人である、ということがしばしば取り上げられている気がする。本人たちもチャットの中で「お互いに化粧の仕方を練習するか」と話しているところがクスリとする。もっと先になると思っていた師匠との再会は意外な形で叶った。そして今度は新しい目標が出来た。奇しくもハンイットが目指す旅の道程は、師匠のそれとほぼ全く同じものになっている。このまま立派な狩人となって大切な人を救ってほしい。「けしかける」は途中でモンスターを逐次捕獲して入れ替えをしなくてはならないけど、リンデが火力不足なのがちょっと心配。

 

物語を進めてゆく中で、少しずつ「奥義」を習得しはじめた。剣士の奥義がとてもド派手で高火力なのが嬉しい。バトルジョブの組み合わせよりも、アビリティで調整してゆく段階に入りつつある。

 

プレイ日記:オクトパストラベラー8日目

色々あって遊べてなかったオクトパストラベラーのプレイ日記再開。今回はスクリーンショット無し。

 

攻略レベルが低い順に、各キャラクターの第2章を攻略していく。ちなみに筆者はオクトパストラベラーの攻略本兼設定資料集を所持していますが、パーティチャットの項目だけチェックしています。早くクリアして全部確認したいところ。

宝箱やクエストの攻略などは取り逃しなどあるかもしれないけれど、そこはある程度は仕方がないことだと割り切ることにしてます。特にクエストは、選択肢によって自分が意図しない展開になってしまうこともあるけれど、それが自分が選んだ物語の思い出だと自分に言い聞かせています。

 

サイラス2章

1章の時にも書いたけれど、筆者はサイラスの性格がとても好きだ。何よりまず他人に対する敬意を常にもっている。自分の知らないことに対してとても素直だ。そしてその敬意の対象は人間だけではないと感じている。サイラスはまた知識を得ること、思考を巡らせることに貪欲だし、そして知性のないもの、私欲にまみれたものに対しては同意をしない。潔癖で、そして失礼ではないところがとても心地よい。

オフィーリア2章

少年同士の友情と自身の幼少期を重ねるオフィーリア。8人の中で一番安心してシナリオを進めることが出来ている気がする。とはいえ式年奉火がこのまま順調にいくわけがないと思うし、そこには何か裏があるのでは……と考えてしまう。幼馴染は果たしてそのまま無事なのか。

アーフェン2章

涙もろいアーフェンが実にいい。正義感が強くて、気障ったらしで、命の恩人みたいになろうとしているアーフェン。その恩人の背中を追いかける中で、いつか悩む日が来るのだと思う、その時アーフェンはどんな選択をするんだろう。

「サラ・オレイン シンフォニックコンサート2019」に行ってきました

2019/7/15(月)にサントリーホールの大ホールで開催された「サラ・オレイン シンフォニックコンサート2019」を観覧してきました。今回はコンサートレポートという体裁ではなく、個人の感想としてざっくりと文章を書きます。

サラさんが生で歌うのを聴くのも久しぶりなのでワクワクしていたのですが、まず筆者が感動したのはサントリーホールの素晴らしさです。エントランスに入った瞬間から……いや入る前から既にドアにいるレセプショニストから案内を受けたその瞬間から、現実と切り離された素晴らしい空間に招待された気分でした。レセプショニストの方々の観客に対する細かい配慮や立ち振る舞い、エントランスからホワイエに入った時の空間、壁に描かれた壁画……ここからは音楽を100%楽しむための空間だ、ということをヒリヒリと感じながら、ワクワクが抑えられませんでした。

大ホールもとても見事で……筆者は2階席の最高峰のど真ん中の席だったので、着席と同時にホールの全景を見渡すことができました。演奏後に感じたことですが、演奏された舞台から座席までかなり距離があるにも関わらず、弦をひいた最後の一音までしっかりと聴くことが出来たことに感動しました。音が尖らず、残響が残りすぎることなく、柔らかい音を余すところなく楽しめました。

www.suntory.co.jp

筆者がサラ・オレインさんの歌に出会ったのは、あの名作RPGゼノブレイド」のエンディングテーマ「Beyond the sky」です。物語の最後に流れてくるその歌声が、ゲームのエンディングムービーで描かれた果てない空の透き通るような青空のようで、初めて聴いた時にとても心が穏やかでさわやかな気持ちになったことをよく覚えています。(と同時にそれまで旅をしたゲームのキャラクターたちのことを思って大泣きしてました)

その後サラさんが歌手とバイオリニストとしてメジャーデビューされるということを知り、各地で開催されるミニコンサートやイベント、コンサートなどにゼノ好きなフォロワーさんたちと一緒に行って、サラさんにお会いしてサインをもらってほんの少しお話させて頂いたりしました。思えばこうやってイベントで感謝の気持ちをお伝えすることをするようになったのは、サラさんが初めてだったように思います。

時は流れ、関ジャニの番組に出演したり羽生結弦さんのエキシビジョンに選ばれるなど、どんどんと羽ばたいてゆくサラさん。大活躍されているそんなサラさんのコンサートをこんな素敵なホールで聴けることが、とても嬉しかったです。

前置きが長くなりましたが、ここからコンサートについて。

東京フィルハーモニー交響楽団との共演なので、構成もクラシックコンサートのそれと似ているのかな、と思っていたのですが、開演までプログラムを手に入れる機会がありませんでした。あれ、と思いましたがそれの理由はコンサートを実際に見てよくわかりました。

コンサートは2部制。サラさんによれば今回のコンサートは、サラさんのルーツを辿ってゆくもの、とのこと。1部ではサラさんがこれまで出会ってきたクラシック、影響を受けたアイルランド音楽、まだ描かれていないクラシックとポップスのクロスオーバーを目指して作った曲、初めてイタリア公演を行ってコラボした曲、日本に来て日本語を学ぶ時になんども見返したアニメの曲……などなどを次々披露してくれました。

サラさんの歌・バイオリンの演奏、そして東京フィルの演奏やゲスト奏者の方々のパフォーマンスはとても素晴らしく、それだけでうっとりするような時間だったのですが、個人的に印象に残ったのは、サラさんのトーク。自分でも仰ってましたが、まるでさだまさしのように喋る喋る。「今日はこんなに素敵なホールなので、皆さんにたくさん素敵な音楽をお届けできるよう頑張ります。たくさんお届けするように、とスタッフから『トークは短めに』と釘を刺されています」と自分で話したその瞬間からまたトークが始まってゆく、この様子に思わず笑ってしまいました。自分がこの曲をどう思っているのか、なぜ選んだのか、そういったことを丁寧に熱心に、時には観客の反応を伺いながら話してゆくサラさんの、大きなエネルギーを感じた瞬間でした。

休憩を挟んで2部が開演すると、拍子木がコンサートホールに鳴り響きました。いったいなぜ、と思っていると袖から裃を纏った男性が出てきて舞を披露し、その後ろでサラさん達が演奏する……という不思議な時間を過ごす。演奏が終わった後に種明かし、舞を披露されたのは片岡愛之助さんで、これはサラさんと片岡さんが共演されている番組のテーマソングだったとのことです。「こんなことが用意されているのだけら、事前にプログラムを配るわけにはいかないでしょ?」とサラさんからの言。今回のコンサートは脚本、舞台演出ともにサラさんがトータルで手掛けているものでした。

第2部のテーマは「日本」とのこと。まさに日本文化を代表する芸能とのコラボに続いては、初めてサラさんが日本のアニメの主題歌を担当した「約束のネバーランド」のメインテーマを、そしてサラさんが初めて歌声を収録した日本のゲームの曲「Beyond the sky」を披露。数年ぶりに聴くBeyond the skyはなんだかとても、とても大きな曲に感じました。今回披露されたのはセカンドアルバムに収録された英語詞と日本語詞で歌われているもの、日本語詞はサラさんが作詞されていました。サラさんによって新たに彩られた今回は、初めて聴いたあの時よりも、より情熱的に、前へ前へと進んでゆく力強さを表した、そういった希望と情熱がないまぜとなったとてもパワフルなものとなっていました。

NHK大河ドラマ西郷どん」で使われた「我が故郷」の演奏後に、トークゲストとして「西郷どん」の作曲者である富貴晴美さん、そして「Beyond the sky」を作曲した光田康典さんが登壇。お二人とのトークの中で、良い作品を作ることに真っすぐで情熱的で、ちょっぴり頑固なサラさんの姿と、お二人をはじめこれまで出会って来た人たちや自身のルーツを何よりも大事にするサラさんの信念が垣間見えた瞬間でした。

コンサートも終盤に入って、なぜか指揮者がいなくなってしまう、というアクシデント(演出です)を挟みながらタキシードに身を包んだサラさんが指揮を執り、そして奏者が一人一人と去ってゆくハイドンの「告別」で会場がほっこり笑った後に、故郷のオーストラリアを代表する楽曲を、という紹介からは趣を変えてなんとAC/DCのThunderstruckを演奏、それを皮切りにクイーンのロックメドレーを披露するサラさん。ピアノに座りBohemian Rhapsodyを歌ったと思えば、舞台前方に躍り出て今度は Don't Stop Me Now を華麗に弾いて、今度はタキシードで放り投げてタンクトップ一枚(もちろんクイーンのボーカリストフレディ・マーキュリーの格好です)になったと思えばドラムの前に立ち We Will Rock Youを熱唱し、最後は会場の観客と一緒に We Are The Champions を大合唱……一体今日は何のコンサートなんだろうか、と思ってしまうほどに激しいパフォーマンスを見せてくださいました。たぶんサントリーホールAC/DCを聴けるのはこの先の生涯でもないと思いました。

勿論これらのロックメドレー等の試みは決しておふざけではなくて、サラさんが日々目指している音楽を表すものだと思います。クラシックを、クラシックの枠組みだけに囚われたものにしたくない、クロスオーバーをするにしても今まで誰も手掛けてこなかったものでクロスオーバーをしたい、自分が出会った様々な音楽を今度は自らの手で表現したい、そして出会った人たちともっと音楽を楽しみたい……そんな思いから、今回このようなバラエティに溢れた型破りなコンサートスタイルにしたのだと思います。まさに、エンターテイメント。個人的には、客席で黙って座っているこちらの観客の方が、もっとサラさんの想いをしっかり受け止めて(勿論他の人に迷惑にならない範囲で)しっかりと盛り上がってゆくべきなんだ、と強く感じた次第です。そうしたサラさんの想いが伝わったからこそ、アンコールを経て最後にサントリーホールの観客の満場一致のスタンディングオベーションが起きたのだと思うし、その歓声にこたえるように、何度も袖から顔を出しては頭を下げていたサラさんを見て、またみんなサラさんに会いに行くのだと思いました。これから先も、サラさんが元気にたくさんお肉を食べて素敵な活動ができるよう、心の底からお祈り申し上げたい次第です。幸福感たっぷりにさせていただいた講演でした。

おまけ。アンコール前最後の曲がフランク・シナトラのMy Wayだったのは、実に日本的だなあと思ったのはここだけの秘密です。My Wayいい曲だったなぁ。

 

ライブレポ:最高のライブに異議なし!「逆転裁判LIVE~OBJECTION! 2019~」 #逆転裁判LIVE

2019/7/14(日)に渋谷のTSUTAYA O-EASTで開催された、「逆転裁判LIVE~OBJECTION! 2019」を観覧してきました。大盛況だった去年のLIVEから丸一年、会場も去年より大きくなり大幅にパワーアップして帰ってきたLIVEは、演奏も様々なイベントも、そしてファンのボルテージも大盛況で最高のライブとなりました。本稿ではその様子をお届けします。

なお、筆者は昨年行われたライブにも参加しています。昨年の記事も併せてご覧いただけると幸いです。 

mtdrk.hatenablog.jp

 (この記事の概要)

  • 逆転裁判」シリーズをほぼ網羅した理想的なセットリスト
  • ファンも熱いが演者も熱い!豪華ゲストとパフォーマンス
  • ガリューウェーブまさかの新曲披露!?
  • 変幻自在に彩る光の波にファンの愛が溢れた
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