知らないことだらけ

ゲームとゲーム音楽と雑記

「親子で楽しめるゲーム音楽演奏会」を考える

2016年9月19日に「ブラス・エクシード・トウキョウと楽しむゲーム音楽会」が開催されました。
その演奏会には昼の部と夜の部がありまして、昼の部は「みんなでたのしむ げーむおんがく コンサート」という副題をつけて、親子連れでも気軽に楽しめる演奏会らしい、ということでした。
演奏会をきいて、色々と考えたのでここにまとめてみます。
(当記事はブラス・エクシード・トウキョウさん及び主催の株式会社2083への批判などを目的とした記事ではありません、ご了承ください)


(記事目次)
・ブラス・エクシード・トウキョウ昼公演での取組
・未就学児がコンサートでお断りされてきた理由とは?
・ブラス・エクシード・トウキョウ昼公演は誰が観覧対象だったのか
・「親子で楽しめるゲーム音楽演奏会」の提案

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コンサートレポ:ブラス・エクシード・トウキョウと楽しむゲーム音楽会

2016年9月19日にギャラクシティ西新井文化ホールで開催された、「ブラス・エクシード・トウキョウと楽しむゲーム音楽会」の演奏会レポートです。

昼の部・夜の部と2回に分けて開催されました。それぞれ副題があります。

昼の部「みんなでたのしむ げーむおんがく こんさーと」
夜の部「吹奏楽で蘇るRPGコレクション」

昼の部は未就学児も来場可、で1時間ほどのハーフコンサート形式。
夜の部はがっつり2時間ほどのフルコンサートでした。
昼の部と夜の部で扱うゲームのタイトル数は同じでしたが、演奏された曲及び曲順は異なります。
今回は昼の部・夜の部ともに参加できたので、レポートも合わせて行います。<プログラム>
※夜の部のプログラムを載せています

〜第一部〜

クロノ・トリガー」より
予感
クロノ・トリガー
風の憧憬
時の回廊
ラヴォスのテーマ
朝の日ざし
エピローグ〜親しき仲間へ〜
遥かなる時の彼方へ


クロノ・クロス」より
CHRONO CROSS〜時の傷痕〜
神の庭
テルミナ アナザー
次元の狭間
MAGICAL DREAMERS〜風と星と波と〜
時のみる夢


ロマンシングサ・ガ・3」より
プロローグ〜死食の脅威
オープニングタイトル ※
聖王の町ランス ※
アビスゲート
ラストバトル
エンドタイトル


〜第二部〜

ポケットモンスター 赤・緑」より
〜オープニング〜

マサラタウンのテーマ
オーキド博士
オーキド研究所
トキワへの道〜マサラより
戦い(VS野生ポケモン
勝利(VS野生ポケモン

ニビシティのテーマ
ポケモンセンター
ポケモン回復

トキワの森 ※
おつきみ山へのどうくつ ※
ハナダへの道〜おつきみ山より
ハナダシティのテーマ
ポケモンジム
戦い(VSジムリーダー)
勝利(VSジムリーダー)

マサキのもとへ〜ハナダより ※
サイクリング ※
クチバシティのテーマ ※
サントアンヌ号 ※

シオンタウンのテーマ ※
ポケモンタワー ※

ポケモンの笛 ※
タマムシシティのテーマ ※
カジノ ※
ロケット団アジト
シルフカンパニー
戦い(VSトレーナー)
勝利(VSトレーナー)

海 ※
グレンタウンのテーマ ※
ポケモン屋敷 ※
最後の道
ラストバトル(VSライバル)
殿堂入り
〜エンディング〜

※印は昼の部で演奏されなかったものです
昼の部では「ロマンシングサ・ガ3」「クロノクロス」「クロノトリガー」の順に演奏されました。<コンサート雑感>
昼の部はハーフコンサートという形をとったこともあり、4つのセクションを一気に駆け抜けた感じ。
曲数や演奏時間と料金のバランスを考えれば、丁度よいくらいだと感じました。
それ以外に色々と思うことはあったのですが、それはまた別の記事で。
今回は曲数の多い夜の部の感想が主になります。

およそ20年前のゲームということもあり、自分がゲームに一番熱中していた学生時代にプレイしたり名をよく聞いたゲームなのでとても懐かしい気持ちでいっぱいでした。
また光田康典氏が手掛けた楽曲が吹奏楽で聞けることに喜びを感じてました。
以下はゲームソフト個別に感想を述べてゆきます。


クロノ・トリガー

ブラス・エクシード・トウキョウさんの演奏を聴くのは初めてだったのですが、
クロノ・トリガーの曲を演奏される楽団はこれまでにもあったので、他の楽団の音と比較しながら聴けたと思ってます。
演奏が丁寧なのがとても印象に残りました。ラヴォスのテーマを演奏されたのは珍しいかもしれない。
クロノ・トリガーのワクワク感から遥かなる時の彼方へのロマンチックなところまで、丁寧に優雅に演奏されていました。
各パートのソロの方がまた美しいのなんのって。



クロノ・クロス
時の傷痕ではじまり、時の傷痕のアレンジで終わる、というアレンジがクロノ・クロスが演奏される時には多い気がします。
それほどに、時の傷痕がこのゲームで示した存在感が大きいのだと改めて感じてます。
テルミナアナザーを演奏してくださったのが、とても嬉しかった!
原曲も素敵だけど、吹奏楽(とは言っても結構アレンジされていた)でこんなに明るく演奏されるなんて!
個人的には、ラジカルドリーマーズが演奏されなくてちょっとだけ安心してました。
まだ受け止められていないようでした。


ロマンシングサ・ガ3
昼の部ではコンサートの最初に演奏されたゲーム。
リードだけでカモメの鳴き声を表現していたことには驚かされました。
ただそれ以上に、死食のブラス音が大きくて「初めて聴いた子どもたち泣いちゃうよ!」と思ってたのは内緒です。
ロマサガ3を生演奏で聴くのは初めてだったので、とってもワクワクしてました。
夜の部で聞けたランスが透き通るような美しさで心に響きました。
ラストバトル〜エンドタイトルまでの一連の流れをやりきったところにアレンジされた方のメッセージを感じました。


ポケットモンスター 赤・緑」
ゲーム起動からクリアまでに聴く曲たちをストーリーに沿って演奏してくれるという、ゲーム愛が詰まった演奏でした。
今回の演奏会で一番感動した楽曲です。
ポケモン初代をリアルタイムで遊んだ身としては、なじみ深いあのメロディがこんなに素敵な曲だったなんて!と気づかされる演奏でした。
ポケモン吹奏楽がこんなに相性いいなんて!
吹奏楽に関わっている学生さんたちはぜひともコンクールでポケモンを吹いてほしいと思ってしまうほど。
マサラタウンの美しさ。
オーキド博士・研究所の明るく、旅立ちを祝福する陽気さ。
おつきみ山のどうくつの怖さ。
あれだけ怖かったシオンタウンが生演奏だと実に和風な趣だったこと。
それぞれの町のテーマがこんなに個性豊かだったのかと。
野生ポケモンとのバトル曲は、なんだかブレイブリーデフォルトの通常バトルと似ている気がする。
サントアンヌ号と海のテーマがこんなに格調高いものだったこと。
そういった原曲の魅力を改めて教えてくれた素敵な演奏会でした。


ブラス・エクシード・トウキョウは私がこれまで聴いてきた楽団の方と比べると、
「本格派」といった表現が似合う楽団だと感じました。
演奏にスキが無い、完成度が高い、演奏者の皆様もきっちりとした衣装で演奏している。
聴いているこちらが襟を正し、その素敵な演奏に心の底から拍手を送りたくなる楽団でした。
ありがとうございました。

ライブレポ:幻影異聞録♯FE PREMIUM LIVE エンタキングダム昼公演

最高でした。思ったことを箇条書きに記録します。


出演者

公式サイトでアナウンスしていたフォルトナエンタテイメントメンバー
エリーとヤシロくんは欠席
Emotional KEY のセンターのそっくりさん(本人)は幕間劇で登場

セットリスト

01 ファイアーエムブレム〜光の戯曲〜

幻影トーク:声優インタビュー
朗読劇:食レポふたたび

02 Reincarnation
03 迷路
04 Feel
05 友達以上、恋人未満
06 Fly〜君という風〜
07 雨音のメモリー
08 ジャンプ!凰牙!!!
09 幻じゃない世界
10 Give me!!
11 Smile Smile

感想

会場内でゲーム内の曲が流れているのがとても心地よかったです。渋谷の曲が最高。
サントラ発売してくださいなんでもしますから。
ライブ諸注意アナウンスがバリーと舞子さんでした。

幻影トークではフリップを使いながらトーク、お題は「自分のキャラクターを一言で表すと?」
樹くんさんはやっぱりオカンだった
アブソリュート・カワイイ!の盛り上がりがよかった。
シュガー・ラッシュのギャラは教えてくれなかった。
楽屋トーク的な感じもありましたが、和気あいあいとしているのが印象的でした。

朗読劇は「チキに新作クレープの食レポをフォルトナメンバーでする」
樹くんの食レポはお見事でした。
キリアさんのポンコツっぷり、まもりんの大人も驚くほどの堂々っぷり、仕事を忘れるつばさちゃん、舞子さんの大人レポ、斗真のヒーローコントなどなどキャラクターの魅力が詰まった朗読劇でした。
バリィのことはずっと忘れません。あんなにいいやつだったのに。
というか「身体から光が出たらパフォーマ」ということに慣れてしまってたけど、よくよく考えなくてもあれってバリィの魂が抜け出てしまったのでは……

以下ライブパート感想

カラオケなのがちょっと残念。せっかくだから生演奏ききたかったけど、編成とか音響とか予算とか考えると厳しかったんでしょう。
できれば衣装もゲーム内のと揃えてほしかったけど、一人で複数曲歌うだけに厳しかったのだろう。演者さんのドレスやラフな格好はとてもお似合いだったけどね。

つばさちゃん役の水瀬さんがとてもよかった。歌がうまいというだけではなく、振り付けや曲間のMCなどつばさちゃんに成りきって歌ってくれたのがとてもよかった。「純真無垢だけど歌に対してはまっすぐで腹が据わっている」つばさちゃんを演じきってくれました。

どの声優さんもそうだけど、キャラクターの声を作りながら歌うのってすごいよね。

まもりんは客席側から登場、これも実に歌謡曲っぽい演出だし福原さんの所作も実にまもりんだった。

斗真ありがとう。小野さんありがとう。とっても盛り上げてくれました。ヒーローソング最高!

各キャラクターに合わせてペンライトの色を変えてゆくのは楽しかった。

幻じゃない世界の生歌はとても素晴らしいです、諸星さんの今後が楽しみ。
というかライブで改めて聞いて、その魅力を再確認しました。ボーカルコレクションは様々なジャンルの曲を全部アイドルソングとして昇華させていることが素晴らしい。

Give me!!は振り付けもバッチリで感動した!もっともっとデュオの曲がききたいというか、やっぱりドリームキャッチャーききたかったなあ。それほどデュオは盛り上がりました。

Smile Smileは名曲。字幕もでてきて会場のみんなで一緒に歌えたことが幸せでした。


次回もやってほしいライブです!エリーもヤシロくんもその時はぜひぜひ。

プレイ感想:ブレイブリーデフォルト

先月無事にブレイブリーデフォルトクリアしました。RPGなので通勤途中に遊ぶことがなかなか難しく、休日にがっつり遊ぶことを繰り返し、とても長い期間楽しむソフトになりました。(合間にはとびだせどうぶつの森とかドラクエⅩとか色々と並行プレイしていたこともあります)

3DSで遊ぶ初めてのRPGでしたが、とても大好きな作品になりました。かつてFF5などのFC、SFC時代のファイナルファンタジーが大好きな方たちに胸を張っておススメしたい作品です。

公式サイト

サウンドトラック紹介

Revo Linked BRAVELY DEFAULT

社長が訊く『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』

PV



こんなところがおすすめ

「中世風ファンタジーの世界観」を見事に創りあげたビジュアルと音楽

ターン制コマンドバトルの面白さを広げる「ブレイブ&デフォルト」システム

すれ違い通信を利用したフレンド召喚とアビリンク

主人公4人やアスタリスク所持者などの魅力的なキャラクター


「中世風ファンタジーの世界観」を見事に創りあげたビジュアルと音楽
2011年の3DSカンファレンスで紹介された時から、ビジュアルと音楽はとても魅力的に感じていました。ダンジョンや街はまるで水彩画のような一枚絵を3Dに起こしてそこを頭身が低めの主人公たちが歩き回る姿は、SFC時代のRPGで馴染みのある操作感のまま今の技術で進化させたビジュアルだと思いました。マップで立ち止まるとカメラが引いてマップ全体を見渡すことができるのですが、どのマップもとても美しいものばかりなので新しいマップに立ち寄ったら是非ともお試しください。これまで遊んできた3DSソフトで一番美しいと思いました。

またビジュアルと共に世界観を支える重要な要素に音楽が挙げられますが、これもまた素晴らしい。今作はRevoという方が担当されています。恥ずかしながら私はこの方をブレデフォで初めて知ったのですが、とても素晴らしい曲を提供してくれました。聞くところによると本人もスクウェアのゲームを楽しんできたそうで、そこが私の好みにあっていたのかもしれません。
どの曲も素晴らしいのですがおすすめは主人公たちの必殺技(これは後述します)の曲です。演出も含めてとても素敵でした。

なおゲームには直接関係ないのですが、ブレイブリーデフォルトの曲をバンド+オーケストラで演奏したコンサートが主催Revoさん(Linked Holizon名義)で行われて、「ルクセンダルク紀行」として DVD / BD が発売されています。私はこちらも強くおすすめします。ゲーム音楽のコンサート映像でここまで感動できるとは!と思うほどに素晴らしいコンサートでした。特に最後の「希望へ向う譚詩曲」はラストのソロまわしが最高です。

ルクセンダルク紀行 [Blu-ray]

ルクセンダルク紀行 [Blu-ray]

ルクセンダルク紀行 [DVD]

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ターン制コマンドバトルの面白さを広げる「ブレイブ&デフォルト」システム
ブレイブリーデフォルトの魅力を考えると「SFC時代のRPGを今の技術でブラッシュアップさせた」という言葉が頭に浮かびます。それはバトルでも確認できます。ランダムエンカウント&ターン制コマンドバトル、という昔ながらのバトルシステムですが、バトル開始前に主人公キャラがちょこちょこと動くのが非常に可愛い。ティズは屈伸運動、アニエスは祈りをささげてから振り返る、リングアベルは飛び跳ねて、イデアは腕まくりをする。こういった小さな演出が出来るのはキャラクターの魅力を引き出すとてもいいことだと思います。あとは武器を装備したら武器ごとに見た目が変わるし、両手もちアビリティを付けている時はしっかり両手で持ってくれるし、今となっては当たり前のことかもしれませんが、こういった痒いところに手が届いているのは嬉しい限りです。

前置きが長くなりましたが、古き良き「ターン制コマンドバトル」の可能性を広げたのが「ブレイブ&デフォルト」というターン数を前借りするものです。これまでのターン制RPGだと戦闘を有利に進めるためには、FF5を例にだすとアビリティの組合せで攻撃力や攻撃回数、攻撃方法などを変化させることをしていました。ターンを前借りすることによって、1ターン内で出来ることが増えるので敵を倒すときにより戦略性が深まったといえます。

ただこれには弊害もあって、このブレイブ&デフォルトを前提に敵の強さバランスが設定されていることもあり、雑魚敵もやや強めに設定されています。その為、一回の戦闘でブレイブする回数が増えてしまい、戦闘中に入力するコマンド数は圧倒的に増えました。その分戦闘にかかる時間はどうしても長くなってしまいます。従ってレベル上げをしようと思うとかなり時間がかかるのが現状です(アビリティで獲得する経験値及びジョブポイントを増加するものはありますが、それでもキツい)。そうでなくても、戦闘テンポは遅めなのでこれはきつかったです。早送りボタンはあるけれど、早送りのスピードでやっと他のゲームのバトルとテンポが近くなるほどです。「たたかう」コマンドでHIT数だけ武器を振るモーションをつけているのですが、これは正直効果音だけ付けて一瞬で終わってほしかったです。そこはFF1みたいな感じでよかったと思います。


すれ違い通信を利用したフレンド召喚とアビリンク

先ほどレベル上げの話題に触れましたが、これに関しては大きな助けがあります。「アビリンク」というシステムです。これは自分自身が3DSに登録しているフレンドがブレデフォを遊んでいる場合、そのフレンドが到達しているジョブレベルを自分たちのキャラクターに反映させるもの(ただし自分がまだ手に入れていないジョブは反映されません)。私はこの機能のお陰で攻略が大きく捗りました。アビリンクでいただいた上位アビリティを使うことでレベルが少し足りないと感じたところも乗り越えることが出来るので一人でやり込まないと攻略できない、ということはなくなったのではないでしょうか。

またすれ違い通信を利用した遊びとしては「フレンド召喚」があります。これはバトル中に「配信」という行動を選ぶことでそのキャラクターが戦闘中にした行動とその結果を保存し、フレンドやすれ違い通信で通信した他プレイヤーに渡せるというもの。受け取ったデータは戦闘中に使用して召喚することができます。これは「必殺技」も登録することが出来ます。「必殺技」とは各武器に設定されている条件(例:10回ブレイブをする)を満たすことで発動できるもので、それぞれに名前を付けたり威力や効果などを付加することもできます。なのですれ違った皆さんからいただいた必殺技を戦闘中で披露することもできるのですが、その名前にクスッとすることもしばしばでした。RPGという一人プレイのゲームに上手く他者との交流を組み込んだ好例だと思います。これは是非とも他のソフトでも取り入れてほしいと思いました。


主人公4人やアスタリスク所持者などの魅力的なキャラクター
社長が訊く『ブレイブリーデフォルト』でも語られていますが、主人公の4人にゲームの大事な要素をそれぞれ背負わせていることがとてもうまくいったものだと思いました。勿論それ以前に吉田明彦がデザインした各キャラクターが可愛いというのもありますが、それぞれ個性がはっきりしていてバランスが取れているのが素晴らしい。ゼノブレイドの時も感じましたが、これだけ仲が良く微笑ましいパーティは遊んでいてほっこりします。

実はプレイ開始時はイデアのキャラクターがあまり好きではなかった(あまりに子供じみた行動が鼻についた)のですが、物語を通じて成長してゆく彼女の姿やセリフを見て心を揺さぶれることが後半は多かったです。信念を貫くティズ、迷い戸惑うアニエス、探し続けるリングアベル、成長してゆくイデア、どのキャラクターもとても愛おしいです。

その感情はまた敵対するアスタリスク所持者にも持ちました。(今作の敵キャラクターの中には「アスタリスク」というジョブを身に着けるものを持っている敵キャラクターがそれぞれいて、彼らを倒してアスタリスクを手に入れることで新しいジョブを身に着けてゆくというシステムです。)シナリオの都合上数度戦うことが出来るのですが、その度に見せてゆく彼らの新しい顔やジョブのイメージと合致したそれぞれの個性がとてもいいスパイスとなっていました。



長文となってしまいましたが、3DSの完全新作RPGとして胸を張っておススメしたいとても素晴らしいゲームでした。FC、SFC時代のいわゆる王道RPGを現代の技術でもう一度作ったと言える堂々とした作品なので、是非とも多くの人に遊んでほしいです。行こうぜルクセンダルク!

ブレイブリーデフォルト

ブレイブリーデフォルト

モノリスソフト完全新作について思う事

先月、WiiUに特化したニンテンドーダイレクトが行われました。
http://www.nintendo.co.jp/wiiu/direct20130123/index.html

色々と新しい発表がありましたが、注目度の高さで言えば「モノリスソフト完全新作の最新映像紹介」だと感じました。

この記事を書いている時点で再生数は54万viewを突破。コメントもたくさん寄せられているし、期待したいところです。

「あーこれゼノブレイドの戦闘システム引き継いでるわやったー!」って感じで嬉しい限りだったり、「でも銃の連射攻撃とかだとダメージ計算大変だろうなあ」とか色々なことを思ったわけですが、私はここで「フィールドにロボット(ギアか?)があり、それに搭乗すると空中を飛び回ることが出来る」という点に注目したいと思います。

私はゼノブレイドを遊んでいる時にしばしば感じていたのは「冒険をするワクワク」というものです。これまで体験したことのない広大なマップを歩いてゆくこと、そしてその歩いた先にまた新しい景色やモンスターが待っていること、そして歩けば歩くほどEXP等が貯まるなど冒険し続ける為のモチベーションを高めてくれる工夫がされていること、どれだけ先に冒険しても「ランドマークジャンプ」によって一瞬で行き来できる快適さがあること、以上の要素がうまく絡み合って冒険をするワクワクがプレイ中ずっと続いていたのだと思います。勿論、先へ進んでゆく度に新しい景色や素敵なマップに出会えたこともとても嬉しかったです。

今回の新作映像では空を飛べていましたが、それはつまりこれまで横の広がりを感じることが多かったゼノブレイドのマップに、さらに高さという縦軸の楽しみが加わることになります。この「高さ」という楽しみはゼノブレイドでも感じることが出来ました(例えばサイハテ村やエルト海、中央工廠などなど)が、マップ移動は地面のあるところをひたすら歩く(もしくは水上を泳ぐ)というものだったので「飛び降りる」という気持ちよさや絶景ポイントから見下ろすという楽しみを感じることが出来たのだと思います。

では「ロボットで空を自由に飛ぶ」ということでどのような面白さがあるのでしょうか。

飛び上がる、ということで自分が今まで歩いていたフィールドを自由に見下ろすことができるでしょう。例えばゼノブレイドガウル平原から飛び立ち、平原を生き生きと走り回るモンスターたちの生態を眺めることの楽しさや、高く飛んで自分がいるフィールドの広さや全景を楽しむということもできるでしょう。

また徒歩では辿りつけない地形も空を飛べばあっという間に辿りつくことが出来ます。ゼノブレイドは「目の前に映る景色すべてを走破できる!」という喜びがありましたが、空を飛ぶことによってもっともっと色んなところへたどり着くことが出来ると思います。

想像は膨らむばかりですが、ここで少し立ち止まって考えてみたいと思います。ゼノブレイドの時に感じた「広大さ」と言うのはその歩いた距離に比例する広さでした。つまり移動手段が初見時には徒歩しかない、ということがその広さを感じる仕掛けになったのではないでしょうか。そしてその広い世界を快適に飛び回る為に「ランドマーク」というポイントを設けて、不自由なく移動できるような工夫がなされていたのでしょう。

空を自由に飛び回るロボットがいることは確かに便利かもしれません、がしかし仮にそれがマップの一番最初にあったらどうでしょうか。それはつまりすぐに空中を自由に高速移動できる手段が手に入ることであり、徒歩では遠いと感じるところまですぐに辿りつくことができるでしょう。空中から見下ろせば、徒歩では見えなかった地点なども見つけることができるでしょう。

ただそうなってしまうと「広さ」を感じることができにくくなるのではないでしょうか。マップの広さというのは冒険心をかきたてる一つの要素だったでしょうし、冒険するワクワクを感じるものが一つ減ってしまうという恐れが出てくるかもしれません。「広いマップを冒険する楽しみ」を構成するためには「広さを感じさせる尺度」も大切だと思います。

自由に空を飛ぶことが出来る世界で、果たしてゼノブレイドのような冒険心を感じることが出来るのでしょうか。勿論それに対する答えは色々と予想できるでしょうし、それに対する答えはモノリスソフトがいずれ出してくれると思いますが、果たしてどんなゲームになるのでしょうか。

初めてゼノブレイドのトレーラーを見た時とはまたちょっと違った手ごたえを感じている状態ですが、続報が待たれるところでしょう。早くこのゲームに出会ってみたいものです。


Xenoblade ゼノブレイド(特典なし)

Xenoblade ゼノブレイド(特典なし)